FOMC/マイナス金利解除濃厚/円高【今週のマーケット展望】
【今週のポイント】
・今週は、FOMCおよび日銀金融政策決定会合での日米の金融政策の行方に注目
・FOMCで早期の利下げ期待となれば米国株市場にはプラス要因
・日銀金融政策決定会合ではマイナス金利解除が濃厚も、株式市場には織り込み済みか
・日本株の投資家にとっては、為替の円高推移は要注意
【キーワード解説】
円高
米国株
◎先週は、消費者物価指数(CPI)などの経済指標を受け、早期の利下げ期待が後退
◎株式市場では、今週のFOMC(連邦公開市場委員会)を警戒する動きも
◎FOMCでは5会合連続の金利据え置きが濃厚で、パウエルFRB(連邦準備理事会)議長の会見に注目
◎年内3回の利下げシナリオが2回に減れば、株式市場にとってはネガティブ要因に
日本株
◎週末に多くのメディアが、日銀金融政策決定会合でのマイナス金利解除の観測記事
◎ネガティブ要因のマイナス金利解除も、すでに株式市場には織り込み済みか
◎仮にマイナス金利解除でも、大イベントを通過したことがプラス要因になりそう
◎ただし、為替が想定以上に円高に動いた局面では日本株安も
【キーワード解説】円高
◎円高とは、外国為替市場で米ドルやユーロなどの外国の通貨に対して、日本円の価値が高くなること
◎円高になると、自動車業界など海外での売上比率が大きな会社は、利益が目減りすることになる
◎逆に海外から仕入れを行い、日本国内で販売する会社は利益の押し上げ要因になる
◎日本がマイナス金利を解除し、米国が利下げを行なえば、日米の金利差が縮まり、為替は円高に動きやすくなる
注目イベント (日本時間)
3月19日(火)
・日本:日銀金融政策決定会合(政策金利)、植田日銀総裁会見
・日本:決算発表(日本オラクル)
3月21日(木)
・米国:FOMC(政策金利)、バウエルFRB議長会見、購買担当者景気指数(製造業および非製造業PMI)速報値
・米国:決算発表(マイクロン・テクノロジー)
3月22日(金)
・米国:決算発表(フェデックス、ルルレモン、ナイキ)
・日本:消費者物価指数