日米株史上最高値/エヌビディア/TOPIX/円買い介入【今週のマーケット展望】
【今週のポイント】
・日米の金融政策の決定を受けて、日米の株式市場は史上最高値を更新
・エヌビディアを始めとするAI(人工知能)および半導体関連の人気が継続中
・日本株は、TOPIX(東証株価指数)の史上最高値更新が視野に
・外国為替市場では円が急落、円買い介入が意識される水準入り
【キーワード解説】
TOPIX
◆米国株
◎先週のFOMC(連邦公開市場委員会)は事前予想通り、5会合連続での金利据え置き
◎年内の利下げ回数予想も3回を維持したことで株式市場には安心感が広がった
◎ただ、NYダウは、史上最高値更新後に利益確定売りも入り下げに転じた
◎一方、ナスダック市場では、エヌビディアなどAIおよび半導体関連が好調で連日の史上最高値へ
◎今週は重要経済指標の発表も少なく、一進一退の展開か
◆日本株
◎先週の日銀金融政策決定会合では、マイナス金利解除を含めた金融政策の修正が決定
◎会合後の植田日銀総裁の会見で、早期の利上げが否定されたことで、日経平均株価は史上最高値を更新
◎今週は、TOPIX(東証株価指数)が史上最高値を更新できるかに注目が集まっている
◎ただ、外国為替市場では円安が進行しており、円買い介入も意識される水準に
◎円買い介入などで大きく円高に振れる局面では一時的な株安に要注意
【キーワード解説】TOPIX
◎TOPIX(東証株価指数)は、原則、東京証券取引所のプライム市場の全銘柄の時価総額を指数化して株式市場全体の動きを表す株価指数
◎225銘柄が対象の日経平均株価に対し、TOPIXは東証の上場銘柄を広く網羅
◎一部の銘柄の値動きに左右されやすい日経平均に比べて、TOPIXは日本株市場の値動きをより反映する指標とされる
◎1968年1月4日の時価総額を100として指数化され、史上最高値は1989年12月の2,884.80ポイント
◆注目イベント (日本時間)
3月27日(水)
・米国:決算発表(カーニバル)
・日本:3月決算企業の権利付最終日
3月28日(木)
・日本:日銀金融政策決定会合における主な意見(3月開催分)
3月29日(金)
・米国:個人消費支出(PCE)、米国株式市休場(聖金曜日)