この記事でわかること
・CFDは、資金効率がよく、少額資金での投資が可能
・CFDは、下落でさえも利益を追求できる
・CFDは、「10倍CFD」ならほぼ24時間取引可能
株式マーケットは様々な要因で上がったり下がったりします。時には激しい値動きをするマーケットで、個人投資家の注目を集めているのがCFD(差金決済取引:Contract For Difference)です。
なぜ、いまCFDが注目されているのでしょうか? ポイントはCFDの3つの商品性にあります。
CFDの特徴①現物株の5倍、株価指数の10倍の取引ができる
1つ目は、資金効率がよく、少額資金での投資が可能だからです。
差金決済取引とも呼ばれるCFDでは、利益や損失といった売買での差額分だけを現金で決済します。
PayPay証券の「日本株CFD」では、預け入れた資金(証拠金)の5倍までの取引が可能(必要証拠金は1万円から)です。たとえば、1万円の証拠金の場合、現物株5万円分の取引が可能ということになります。
さらに、PayPay証券には、日経平均や米国のS&P500といった主要株価指数の先物取引に連動するCFDが取引できる「10倍CFD」という商品もあり、こちらは証拠金の10倍までの取引が可能です。
証拠金を担保にそれ以上の取引ができることを「レバレッジ(てこの原理)」と呼びますが、「日本株CFD」ではレバレッジが5倍、「10倍CFD」ではレバレッジ10倍ということになります。
※設定されたロスカットレートに達した場合、ロスカットルールによりポジションが強制決済されます。ロスカットは、お客様の必要証拠金を保証するものではなく、相場の変動等により損失額が証拠金の額を上回るおそれがあります。
CFDの特徴②下落さえも収益チャンスに
2つ目は、株価の上昇だけではなく、下落でさえも利益を追求できる商品性にあります。
ご存じの通り、株価は上昇や下落をすることで、トレンド(方向性)を形成していきます。CFDでは、上昇すると思えば「買い」から入り、下落すると思えば「売り」から入ることで、予想通り動けば売買の差額が収益になります。逆に、予想に反した動きとなった場合は損失となります。
株価の上昇でしか利益を狙えない現物株投資と比べ、CFDを機動的に活用することで、株価の上下の変動で利益を狙えることができるというわけです。
下落でも利益を狙えるということで、株を買うだけではできない幅広い資産運用が可能となります。
しかし、CFD価格や指標の変動により、証拠金額以上の損失を被る可能性もありますので、ご注意ください。
CFDの特徴③10倍CFDは日本時間の深夜もOK、営業日ならほぼ24時間取引できる(※)
3つ目のポイントは、主要株価指数であれば、ほぼ24時間取引が可能(※)な点です。「10倍CFD」では、日経225先物に連動したCFDの「日本225」と、米国のS&P500の先物に連動したCFDの「米国500」という銘柄で取引することができます。
たとえば、現物株市場の日経平均は朝9時にスタートし、午後3時に取引を終了します。一方、「日本225」は、日本時間の朝8時にスタートし、最長で翌日の6時59分(米国の夏時間は7時~翌5時59分)まで取引が可能です。
日経平均は前日の米国株市場の値動きに影響を受けるケースが多く、CFDを活用すれば、日本時間深夜の米国株市場の値動きにリアルタイムで対応することができるというわけです。
(※)最長で月曜〜金曜の8:00~翌6:59まで(日本時間)取引可能。米国夏時間は、月曜〜金曜の7:00〜翌5:59まで(日本時間)。
「10倍CFD」に注目! 価格とレバレッジを合わせて考えよう
ちなみに1つ目のポイントで「日本株CFDではレバレッジが5倍、10倍CFDではレバレッジ10倍」と紹介しましたが、これだけ聞くと投資初心者の方は「10倍のほうが魅力的」とか「5倍のほうが安全」と感じるかもしれません。
しかし、このレバレッジの比率は投資対象の価格の変動率の大きさで決められているものです。一般的に複数の銘柄から構成されている株価指数のほうが、個別株に比べて値動きが緩やかで変動率は低くなりがちです。そのため「10倍」といっても、一概に5倍の個別株に比べて大きなパフォーマンスが狙えるとは限りません。価格の変動とレバレッジを合わせて考えるようにしましょう。
個別株では、金融経済環境だけでなく、企業業績の発表や関連するニュースなど様々な要因によって株価が左右されます。株価指数は多くの銘柄で計算されるため、そのような個々の個別株の影響は相対的に小さくなり扱いやすいからか、PayPay証券では「10倍CFD」の方が一般的に取引量が多い傾向があります。
記事作成:2022年12月15日
更新日:2023年1月26日