NYダウ高値更新/パウエル議長発言/米国雇用統計【今週のマーケット展望】
【今週のポイント】
・NYダウはおよそ1年11カ月ぶりの3万6,000ドル台に
・米国の利下げ観測について、パウエルFRB(連邦準備理事会)議長が市場をけん制
・ISM非製造業景気指数や米国雇用統計に注目
・海外投資家が5週ぶりに日本株を売り越し
【キーワード解説】
メジャーSQ
◆米国株
◎先週のNYダウは、およそ1年11か月ぶりに3万6,000ドル台を回復
◎ISM製造業景気指数が予想を下回ったことを株式市場は好感
◎パウエルFRB議長が「(金利水準は)かなり景気抑制的な領域に入っている」と発言したことも株高を後押しした
◎同時に「金融緩和の時期について憶測するのは時期尚早」と市場をけん制
◎今週は、ISM非製造業景気指数や米国雇用統計に注目
◆日本株
◎足元の日経平均は3万3,000円台をキープし、比較的底堅い動き
◎引き続き、米国の重要経済指標や米国株の動きに影響を受けそう
◎株式市場には年末高の期待が高まっているが、海外投資家が5週ぶりに日本株を売り越すなど、楽観視は禁物
◎8日にはメジャーSQ(特別清算指数)が控えており、相場が動きやすいといった傾向もある
【キーワード解説】メジャーSQ
◎先物取引やオプション取引には決済期日がある
◎SQとは、Special Quotationの略で、先物取引やオプション取引の特別清算指数(最終清算数値)のこと
◎3月、6月、9月、12月は先物とオプションの清算が重なることから「メジャーSQ」と呼ばれる
◎メジャーSQの前には活発な売買が行われることから相場が荒れやすいとされている
◆注目イベント(日本時間)
12月6日(水)
・米国:ISM非製造業景気指数
・米国:決算発表(キャンベル・スープ)
12月7日(木)
・米国:決算発表(シースリーエーアイ)
・日本:決算発表(積水ハウス)
12月8日(金)
・米国:米国雇用統計
・米国:決算発表(ドキュサイン、ルルレモン、ブロードコム)