米国利上げ終了期待/中国リスク後退/日米株強気ムードへ【今週のマーケット展望】(2023/09/04)
【今週のポイント】
・米国雇用統計を受けて、米国の利上げ終了の期待が高まる
・懸念されていた中国経済失速のリスクも後退へ
・日本では、TOPIX(東証株価指数)がバブル崩壊後の高値を更新
・日米の株式市場では、強気ムードが台頭
【キーワード解説】
バブル崩壊
◆利上げ打ち止め期待に加えて、中国リスクも後退
◎注目された米国雇用統計では、失業率が事前予想(3.5%)を上回る3.8%となった
◎米国雇用統計を受け、利上げ打ち止め期待が高まり、米国10年債利回りは低下へ
◎中国リスク(中国経済失速)もいったん後退し、米国株市場は上昇基調が継続
◎今週は、ISM非製造業景気指数や、中国の消費者物価指数(CPI)に注目
◆外部環境が好転し、TOPIXはバブル崩壊後の高値へ
◎先週は、TOPIX(東証株価指数)がバブル崩壊後の高値を1カ月ぶりに更新
◎日経平均株価も毎日上昇し、5日続伸となった
◎米国の利上げ打ち止め期待や中国リスクの後退は日本株にとってプラス要因
◎ただ、今後、為替が円高に推移する局面では、上昇が鈍くなる可能性も
【キーワード解説】バブル崩壊
◎経済におけるバブルとは、泡のように中身がないのに大きく膨張している状態のこと
◎株式や土地などの急騰が続き、実態の価値以上の評価が生じている経済状況を指す
◎日本では、1986年後半~1991年前半にかけて経済がバブル(景気)状態となった
◎1989年末には、日経平均株価が3万8915円、TOPIXが2884.80ポイントの史上最高値を記録
◎1991年、ついにバブルは崩壊し、そこから日本経済は長期的な停滞局面に突入
◆注目イベント (日本時間)
9月4日(月)
:米国:株式市場休場(レーバーデー)
9月6日(水)
・米国:ISM非製造業景気指数
・米国:決算発表(ゼットスケーラー)
9月7日(木)
・米国:決算発表(シースリーエーアイ)
・日本:決算発表(積水ハウス)
9月8日(金)
・米国:決算発表(ドキュサイン)
9月9日(土)
・中国:消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)