10年債利回り/原油価格上昇/岸田政権内閣改造【今週のマーケット展望】(2023/09/11)
【今週のポイント】
・米国10年債利回りの上昇で、日米の株式市場の上値は重くなりそう
・サウジアラビアの減産延長による原油価格の上昇も気になるところ
・マーケットの注目は、今週発表の消費者物価指数(CPI)へ
・強気相場が続いた日本株市場は利益確定売りなどに注意
【キーワード解説】
原油価格
◆米国株
◎足元で米国10年債利回りが上昇、高止まりしている
◎これは、利上げ停止への期待感は高まっているものの、依然として警戒する動きがあることを示している
◎米国10年債利回りの上昇は株式市場にとってネガティブ要因
◎サウジアラビアが原油の減産延長を決めたことで原油価格が上昇
◎今週は、消費者物価指数(CPI)の発表に注目が集まりそう
◆日本株
◎日経平均株価の上昇は8連騰でストップしたものの、その後も強気相場は継続中
◎ただ、米国10年債利回りや原油価格の上昇など、気になる材料も
◎週半ばには、岸田政権の内閣改造が予定されているが、株式市場に大きな影響はなさそう
◎日経平均は直近8連騰したこともあり、今週は利益確定の売りもありそう
◎今週の日本株市場は、米国株市場の動きを意識した展開となりそう
【キーワード解説】原油価格
◎原油価格の上昇は、ガソリン価格だけではなく、石油が原材料になっているすべての製品(プラスチックや化学繊維など)に影響を及ぼすことに
◎原油価格が上昇することでモノの値段が上昇し、インフレの一因にもなる
◎現在、多くの国々がインフレに悩んでおり、原油価格の上昇はよりネガティブ要因に
◎今回は、産油国であるサウジアラビアが原油の自主減産を12月まで延長したことで、原油価格が上昇
◎原油価格の指標は、WTI原油価格や北海ブレント原油先物価格が有名
◆注目イベント (日本時間)
9月11日(月)
・米国:決算発表(フューエルセル・エナジー)
9月12日(火)
・米国:決算発表(オラクル)
・日本:決算発表(三井ハイテック)
9月13日(水)
・米国:消費者物価指数(CPI)
・日本:岸田政権内閣改造(見込み)
・日本:決算発表(セルソース)
9月14日(木)
・米国:生産者物価指数(PPI)
・ユーロ:ECB政策金利
・日本:決算発表(プレミアアンチエイジング)
9月15日(金)
・米国:決算発表(アドビ)