【今週のポイント】
・日米とも、株式市場はリスクオフ(投資家がリスクを回避する動き)に突入
・エヌビディアやマイクロソフトなど、これまでの相場のけん引役が軒並み急落
・重要経済指標では、購買担当者景気指数(PMI)やISM非製造業景気指数に注目
・2日の日経平均株価は歴代2番目の下げ幅を記録
・下げ止まりが確認できれば、日本株の短期的なリバウンドも期待できそう
米国株
◎米国雇用統計の大幅悪化などで景気減速懸念が浮上。週末の米国株は大幅安に
◎個別では、エヌビディアやマイクロソフトなど、半導体やIT関連株の下落が顕著に
◎今週は、購買担当者景気指数(PMI)やISM非製造業景気指数に注目
◎外国為替市場では円高ドル安が急伸。リスクを回避する動き(リスクオフ)に
日本株
◎日銀金融政策決定会合での追加利上げを受けて、日本株市場はリスクオフの動きに
◎先週の日経平均株価は大幅安。2日の日経平均は歴代2位の下げ幅を記録
◎日米株式市場ともに急落局面にあり、今週も下値模索の展開が続きそう
◎株式市場が落ち着けばリバウンドも期待できるが、円高も重しに
【キーワード解説】日経平均ワースト記録
◎2日の日経平均株価は、前日比2,216円安(-5.8%)で歴代2位となる下げ幅を記録
◎歴代ワーストワンは、1987年10月20日の3,836円安(-14.9%)
◎下落幅ワースト5は以下の通り。
1位 1987年10月20日 3,836円安(-14.9%)
2位 2024年8月2日 2,216円安(-5.8%)
3位 1990年4月2日 1,978円安(-6.6%)
4位 1990年2月26日 1,569円安(-4.5%)
5位 1990年8月23日 1,473円安(-5.8%)
◎上記は下落幅であり下落率では2日はワースト20位にも入らない
1位 1987年10月20日 -14.9%
2位 2008年10月16日 -11.4%
3位 2011年3月15日 -10.6%
4位 1953年3月5日 -10.0%
5位 2008年10月10日 -9.6%
注目イベント(日本時間)
8月5日(月)
・米国:購買担当者景気指数(非製造業PMI)確報値、ISM非製造業景気指数
・日本:決算発表(日本郵船、伊藤忠商事、JFEホールディングス、ローム、ワークマン、オリックス)
8月6日(火)
・米国:決算発表(パランティア・テクノロジーズ、キャタピラー、ウーバー・テクノロジーズ)
・日本:決算発表(三菱重工業、出光興産、スズキ、ヤマハ発動機、東京海上ホールディングス、ソフトバンク、NTTデータグループ)
8月7日(水)
・米国:決算発表(エアビーアンドビー、アムジェン、イルミナ、ウォルト・ディズニー、ラルフローレン、ショッピファイ)
・日本:決算発表(日本電信電話、SUMCO、ソニーグループ、太陽誘電、マツダ、本田技研工業、ニトリホールディングス、ソフトバンクグループ、レーザーテック)
8月8日(木)
・米国:決算発表(ビヨンド・ミート、プラグ・パワー)
・日本:日銀金融政策決定会合における主な意見書(7月開催分)
・日本:決算発表(INPEX、バンダイナムコホールディングス、三菱地所、レノバ、東京エレクトロン)
8月9日(金)
・日本:決算発表(ENEOSホールディングス、日本マクドナルドホールディングス、楽天グループ、日本郵政、かんぽ生命保険、ゆうちょ銀行)