地政学リスク/FOMC議事録/消費者物価指数【今週のマーケット展望】
【今週のポイント】
・強い米国雇用統計も、その他の要因で米国10年債利回りは低下へ
・株式市場はリバウンド期待もある中、地政学リスクには要注意
・FOMC議事録の公表や消費者物価指数(CPI)に注目
【キーワード解説】
地政学リスク
◆米国株
◎注目された米国雇用統計は予想以上に強い雇用の伸びとなった
◎米国雇用統計を受けて、一時は追加利上げ懸念が台頭
◎ただ、高い失業率や賃金の伸びが鈍化したことで米国10年債利回りが低下し、株式市場は上昇へ
◎FRB(連邦準備制度理事会)高官による追加利上げへの慎重発言も相場の支援材料に
◎今週は、9月開催分のFOMC議事録や、消費者物価指数(CPI)などに注目
◎外部要因では、中東の地政学リスクに要注意
◆日本株
◎米国株の上昇を受けて、週明けの日本株市場は強い展開に
◎今週は、ファーストリテイリングを始めとする大手小売業の決算に注目
◎日本国内は比較的良好な決算も期待される一方、米国株市場や地政学リスクなどの外部要因には要注意
【キーワード解説】地政学リスク
◎特定の地域による軍事的もしくは社会的、政治的な緊張の高まりが、特定の地域や世界経済全体の先行きに不安を与えるリスク
◎たとえば、戦争などは原油価格の高騰につながるため、インフレを加速させる原因になることも
◎9日には、パレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスがイスラエルにロケット弾を撃ち込んだことで中東の地政学リスクが浮上した
◎この中東の地政学リスクを受けて、原油価格は上昇した
◆注目イベント(日本時間)
10月10日(火)
・日本:決算発表(イオンモール)
10月11日(水)
・米国:決算発表(ペプシコ)
・日本:決算発表(エービーシー・マート、東宝、イオン)
10月12日(木)
・米国:FOMC議事録(9月開催分)、消費者物価指数(CPI)
・米国:決算発表(デルタ航空、ドミノ・ピザ、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス)
・日本:決算発表(セブン&アイ ホールディングス、ファーストリテイリング)
10月13日(金)
・米国:決算発表(ユナイテッドヘルス・グループ、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ)
・日本:決算発表(UUUM、良品計画、高島屋、出前館)