配当金・配当利回り
◎配当金(はいとうきん)とは、企業が事業活動を通じて得た利益の一部を株主に分配するお金のことを指します
◎配当は必ず行われるわけではなく、赤字や企業方針によって見送られることもあります
◎配当は株主が保有する株数に比例して分配され、株主は権利確定日にその配当を受け取る権利を得ます
◎予定よりも配当を増やすことを「増配(ぞうはい)」、配当を減らすことを「減配(げんぱい)」、配当を出さなくなることを「無配(むはい)」、配当を中断して出していなかった企業が再び配当を出すことを「復配(ふくはい)」と呼びます
◎特別な利益が出た際などに「特別配当」や「記念配当」として、一時的に増配される場合もあります
◎配当利回りとは、株価に対する年間配当金の割合を示す指標です
◎計算式は「年間配当金 ÷ 株価 」で求められ、例えば株価が1,000円で年間配当金が10円の場合、配当利回りは1%となります
◎例えば、株価が500円で年間配当金が10円の場合、配当利回りは2%となり、配当金は同じでも株価が下落すると配当利回りは上昇します
◎そのため、配当利回りが5%を超えるなど「高配当株」の場合、配当利回りの高さが株価の下支え要因になることから、安定的な投資対象として見られる場合もあります
◎ただし、配当の減額や廃止のリスクや、企業の業績動向にも留意する必要があります
◎中には、原則として減配せず、配当の維持もしくは増配を行う「累進配当(るいしんはいとう)」の方針を公表している企業もあります
◎ちなみに、投資信託やETF(上場投資信託)などにおいて、運用収益の一部などを投資家に分配するお金を「分配金(ぶんぱいきん)」と言います