インテル<INTC>
◎2024/8/30(金)終値22.04ドル+1.91ドル
◎業績不振が続く中、経営方針の見直しを進めていることが報じられ、前日比9%超の大幅高となりました
◎創業以来56年の歴史の中で最大の困難な状況に直面しているとされるインテルですが、製品設計・製造事業の分割を含むさまざまなシナリオについて協議していると報じられ、業績回復が期待され買われたようです
◎2020年ごろからアクティビスト(物言う株主)の株式保有がたびたび明らかとなり、その要求で最高経営責任者(CEO)ら経営陣の交代もあり、ここ数年の同社の経営は混乱が続いています
◎2024年に入って長年の取引銀行であるモルガン・スタンレー<MS>ならびにゴールドマン・サックス・グループ<GS>とアドバイザリー契約を結び、M&A(合併・買収)の可能性など経営立て直しに向けた協議を行っています
◎8月30日の報道によれば、外部顧客向けの半導体製造を目的とするファウンドリー(半導体受託生産)部門の分離または売却の可能性が協議の初期段階で検討されているとされています
◎ただ、同事業をパット・ゲルシンガーCEOはインテルの地位を回復させるカギとみているとされ、売却や撤退はその方針転換を意味するため、一筋縄ではいかないようです
◎なお、週末の別の報道によれば、9月半ばの取締役会で経営立て直しに向けた事業売却や設備投資見直しの計画が提示される見通しと伝えられています
◎その計画には一部事業の売却を通じたコスト削減案が含まれる一方、会社分割やファウンドリー事業の売却は含まれていないとされています
◎株価は2023年12月高値51.28ドルから今年8月8日安値18.84ドルへ下落。その後は20ドル前後で低位もみ合いとなっていましたが、この日は一時22.12ドルまで上昇しました