日経平均
◎2024/9/30(月)終値37,919.55円-1,910.01円
◎自民党総裁選で高市早苗氏の勝利を期待して進行していた「株高/円安」の流れが、石破茂氏の新総裁就任により逆流し、前週末比-4.8%の急落となりました
◎これは有利と見られていた高市氏が日銀の利上げに否定的で、株高/円安が進み「高市トレード」と呼ばれていましたが、予想外の石破新総裁誕生により期待が剥がれ落ちた格好です
◎また石破氏は、追加利上げ容認、金融所得課税強化、緊縮財政派、と見られていることから、今後の政策がマーケットにとってネガティブとなる懸念もあり「石破ショック」と呼ばれているようです
◎10月に衆議院の解散と総選挙が行われる予定で、石破新政権の政策への不透明感が残るものの、解散当日から投票日までは過去10回の総選挙で日経平均はすべて上昇していたこともあり、石破政権の発足が直接的に業績下振れに繋がるわけではない、との声もあるようです
◎また、NYダウはこの総裁選の結果を受けても、先週末に史上最高値を更新し上昇していることから、日本株が期待で上昇していた分を下げたことで調整は完了した、との見方もあるようです
◎今後は、日米の金融政策の動向、米国経済のソフトランディング(軟着陸)の進捗、新政権の政策への期待感などが注目されそうです
◎これにより、高市トレードで買われていた東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>などの半導体株や、三菱地所<8802>や三井不動産<8801>などの不動産株、トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>などの輸出関連株が大きく下落しています
◎逆に、みずほフィナンシャルグループ<8411>、りそなホールディングス<8308>などの銀行株、ワークマン<7564>、ニチレイ<2871>などの円高メリット株などが上昇しています
◎日経平均採用銘柄の内、212銘柄が下落、13銘柄が上昇、変わらずが0銘柄と全面安の様相です
◎日経平均は7月11日史上最高値42,426.77円から、8月5日安値31,156.12円まで26.6%下落、その後9月27日高値39,829.56円まで戻しましたが、この日は一時37,797.91円まで下落しました
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