日産自動車<7201>
◎2024/11/8(金)終値385.2円-24.8円
◎業績悪化や配当予想の取り下げが嫌気され、前日比-6.04%の大幅安となりました
◎2024年4-9月期(2四半期累計)純利益が192億2,300万円(前年同期比93.5%減)の大幅減益となり売られました
◎米国中心に在庫削減や販売促進のための費用が増加したことに加え、製造コストの上昇も利益を圧迫したとのことです
◎また、2025年3月期今期純利益予想は、下期に業績改善に向けた取り組みを行うため、算定が困難として今期予想3,000億円(前期比29.7%減)を取り下げて未定としたことも嫌気されたようです
◎想定為替レートを1ドル=155円から149円、1ユーロ=167円から164円へ見直したことに伴い、2025年3月期今期売上高予想は14兆円から12兆7,000億円(前期比0.1%増)へ、営業利益予想は5,000億円から1,500億円(同73.6%減)へ下方修正しました
◎業績改善への取り組みの1つとして、保有する三菱自動車工業<7211>の5億662万577 株のうち 1億4,902万8,300 株(発行済み株式の10.02%)を放出し、約686億円を確保します
◎さらに、9,000人規模のリストラやコスト削減を進めると発表し、先行き不透明感が高まっていることも株価下落の背景にありそうです
◎高い配当利回りで知られていた日産自動車ですが、中間配当については無配(前期実績5円)と決定し、期末配当予想は引き続き未定(同15円)と開示したことも重石になったようです
◎あるアナリストは、自動車業界は全体的に厳しい環境にあるが、日産の場合は商品力の低下も下落要因との見方を示しました
◎株価は2023年9月高値712.5円から下落傾向が続き、この日は一時368.5円まで下落し年初来安値を更新しました
【関連記事】
・日米株 注目銘柄のポイント(11月8日)
・【株価が動いた理由】味の素(11月8日)
・【株価が動いた理由】ジロー・グループ(11月7日)
・【株価が動いた理由】リフト(11月7日)
・NY見通し-週末を控えもみ合いか ミシガン大消費者信頼感指数・同期待インフレ率に注目