NY見通し-神経質な展開か 11月個人消費支出(PCE)価格指数に注目
今晩は神経質な展開か。昨日は前日の大幅安の反動で主要3指数がそろって反発した。ダウ平均は322.35ドル高(+0.87%)と反発し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.03%高、1.26%高で終了した。週初来ではダウ平均が0.27%高、S&P500が0.58%高、ナスダック総合が1.01%高と主要3指数そろって8週続伸ペースとなった。引け後の動きでは、売上高の低迷見通しを理由にコスト削減計画を発表したナイキが時間外で約12%安と急落した。
今晩は神経質な展開か。来週月曜日がクリスマスの祝日のため、3連休前の取引となる。8週続伸ペースとなったことで、3連休を控えた持ち高調整の売りが出やすいことや、急落が予想されるナイキがセンチメントを悪化させることが予想され、上値の重い展開が予想される。
経済指標では米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する11月個人消費支出(PCE)価格指数が焦点となりそうだ。変動の大きい食品、エネルギーを除くコア(PCE)価格指数は前月比+0.2%と10月から横ばいが見込まれているが、前年比では10月の+3.5%から+3.3%に鈍化が見込まれており、予想通りの鈍化となれば、来年の早期利下げ転換期待が一段と高まりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは11月個人所得・個人消費支出・個人消費支出(PCE)価格指数のほか、11月耐久財受注、12月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、同1年先・5年先期待インフレ率確報値、11月新築住宅販売件数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:12月22日、14:00)