NY見通し-上値の重い展開か ウォラーFRB理事など要人発言に注目
今晩は上値の重い展開か。昨日は中東の地政学リスクの高まりや、それを受けた原油相場の上昇が嫌気され下落してスタートしたものの、その後は米連邦準備理事会(FRB)高官発言を受けた利上げ長期化懸念の後退などを背景に反発し、主要3指数がそろって2日続伸した。コロンブスデーで債券市場が休場だったが、CMEのフェド・ウォッチによる11月米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策金利据え置き確率は先週末の約70%から86%に上昇した。
今晩の取引では追加利上げ観測の後退見通しが引き続き株式相場の支援となることが期待されるものの、中東の地政学リスクやそれを背景とした原油高によるインフレ高進懸念が上値の圧迫要因となりそうだ。金融政策の見通しを巡っては、今晩もFRB高官の発言が多数予定されており、引き続き要注目となる。
今晩の米経済指標は9月NFIB中小企業楽観度指数、8月卸売在庫など。要人発言は、ウォラーFRB理事、ボスティック米アトランタ連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁など。企業決算は寄り前にペプシコが発表予定。(執筆:10月10日、14:00)