NY見通し-もみ合いか GMなどの決算や経済指標に注目
今晩はもみ合いか。昨日は中東の地政学リスクが和らぐ中、足もとで下落したハイテク株を中心に買い戻され、主要3指数はそろって上昇した。ダウ平均は253.58ドル高(+0.67%)と3営業日続伸し、S&P500は0.87%高、ナスダック総合は1.11%高と、ともに7営業日ぶりの反発となった。S&P500の業種別指数はITを筆頭に全11セクターが上昇し、S&P500構成銘柄は412銘柄が上昇と、ほぼ全面高となった。先週一時21ポイントを上回ったVIX指数は16.94ポイントに低下し、センチメントも改善した。
今晩は決算発表や経済指標をにらんで、もみ合う展開か。昨日はハイテク株が買い戻されてS&P500とナスダック総合は7営業日ぶりに反発したが、23日引け後に決算を発表するテスラや水曜日以降のメタ・プラットフォームズ、アルファベット、マイクロソフトの決算やガイダンスが焦点となるほか、木曜日の1-3月期国内総生産(GDP)速報値や金曜日の3月個人消費支出(PCE)価格指数が注目される。今晩の取引では、寄り前に発表されるフリーポート・マクモラン、GEエアロスペース、ゼネラル・モーターズ(GM)などの決算や3月新築住宅販売件数などの経済指標をにらんでもみ合う展開となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは3月新築住宅販売件数、3月建設許可件数改定値、4月S&Pグローバル 製造業・サービス業・総合PMI速報値など。企業決算は寄り前にフリーポート・マクモラン、GEエアロスペース、ゼネラル・モーターズ(GM)、ユナイテッド・パーセル・サービス、引け後にテスラ、ビザなどが発表を予定。(執筆:4月23日、14:00)