NY見通し-神経質な展開か 新規失業保険申請件数や要人発言に注目
今晩は神経質な展開か。昨日は9月ADP民間部門雇用者数が予想を下回る弱い結果となったことで米10年債利回りが低下したことや、原油相場が大幅反落し、インフレ懸念が和らいだことも支援となり、主要3指数がそろって上昇した。ダウ平均は127.17ドル高(+0.39%)と4日ぶりに反発し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.81%高、1.35%高と反発した。週初来ではダウ平均が1.13%安、S&P500が0.57%安と下落幅を縮小し、ナスダック総合は0.13%高とプラス圏を回復した。
今晩は神経質な展開か。昨日は弱い雇用指標を受けた米10年債利回りの低下が株高の一因となったが、今晩も週間新規失業保険申請件数が発表されるほか、翌金曜日には注目の9月雇用統計の発表がある。また、今晩は連邦準備理事会(FRB)高官の発言も多数予定されており、雇用指標の結果を受けた金利動向やFRBの金融政策の見通しが焦点となりそうだ。また、共和党のマッカーシー下院議長が解任されたことで、11月中旬のつなぎ予算の期限切れを控え、予算審議の難航が懸念されることも上値の圧迫要因となりそうだ。
今晩の米経済指標は新規失業保険申請件数のほか、9月チャレンジャー企業人員削減数、8月貿易収支など。要人発言はバーFRB副議長、メスター米クリーブランド連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁など。企業決算は寄り前にラム・ウェストン、コナグラ・ブランズ、コンステレーション・ブランズが発表予定。(執筆:10月5日、14:00)