今晩はもみ合いか。6月入りした昨日は5月ISM製造業PMIが予想を下回る悪化となったことで景気敏感株が下落しダウ平均が下落した一方、米10年債利回りの低下やエヌビディアの上昇などによりハイテク株が上昇し、S&P500とナスダック総合が上昇した。5月ISM製造業PMIは48.7と2カ月連続で好不況の分かれ目の50を下回り、米10年債利回りは先週末の4.512%から4.392%に低下。CMEのフェドウォッチ・ツールの9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は先週末の55%から60%に上昇した。
今晩は米10年債利回りの低下や利下げ期待が下値支援となることが期待されるものの、週末金曜日の5月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)のほか、水曜日の5月ADP民間部門雇用者数、5月S&Pグローバル総合・サービス業確定値、5月ISM非製造業PMIなどの発表が予定され、注目指標の発表を控えた様子見姿勢が強まりそうだ。今晩も4月製造業新規受注や4月JOLTS求人件数が発表予定で、指標結果をにらんだ神経質な展開となりそうだ
今晩の米経済指標・イベントは4月耐久財受注改定値、4月製造業新規受注、4月JOLTS求人件数など。企業決算は寄り前にバス&ボディ・ワークス、引け後にヒューレット・パッカード・エンタープライズなどが発表予定。(執筆:6月4日、14:00)