今晩はハイテク株を中心に軟調か。昨日は米国経済のソフトランディング期待や米連邦準備理事会(FRB)による利下げ見通しが支援となったものの、寄り前に発表された企業決算が好悪まちまちとなったことや、引け後のアルファベット、テスラの決算発表を控えた様子見が強まり、総じて上値の重い展開となった。主要3指数は前日終値を挟んでもみ合ったが、ダウ平均が57.35ドル安(-0.14%)、S&P500が0.16%安、ナスダック総合も0.06%安とそろって反落して終了した。引け後に決算を発表したアルファベットは、ユーチューブの広告収入が予想を下回り、株価は時間外で2%超下落。テスラは利益が予想を下回り、株価は時間外で7%超下落した。
今晩は米国経済のソフトランディング期待や先行きの利下げ期待が引き続き下値支援となることが期待されるものの、決算が嫌気されたテスラやアルファベットの下落が見込まれることで、ハイテク株を中心に軟調な展開か。一方、昨日のラッセル2000は1.02%高と2日続伸しており、今晩の取引でも小型株や景気敏感株の堅調が期待できそうだ。
今晩の米経済指標・イベントはMBA住宅ローン申請指数、7月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値、6月新築住宅販売件数など。企業決算は寄り前にエーティー・アンド・ティー、ネクステラ・エナジー、引け後にチポトレ・メキシカン・グリル、サービスナウ、IBM、フォード・モーターなどが発表予定。(執筆:7月24日、14:00)