今晩はインフレ指標に注目。昨日は景気循環株や小型株が上昇したものの、年初から相場をけん引してきたメガ・キャップには売りが続いた。ダウ平均は584ドル高まで上昇後、終盤に上昇幅を急激に縮小したものの、81.2ドル高(+0.20%)と小幅に反発して終了し、小型株指数のラッセル2000は一時2.75%高まで上昇し、1.26%高で終了した。一方、S&P500とナスダック総合は1%超上昇する場面もあったが、それぞれ0.51%安、0.93%安で終了し、ともに3日続落となった。週初来ではダウ平均が0.87%安、S&P500が1.92%安、ナスダック総合が3.08%高となった一方、ラッセル2000は1.77%高となり、年初来ではダウ平均が5.96%高、S&P500が13.20%高、ナスダック総合が14.46%高となり、ラッセル2000も9.66%高となった。
今晩は、一部のメガキャップやAI関連株から小型株や景気循環株への資金ローテーションが継続するか否かが注目されるほか、金融政策の見通しを巡り、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する6月の個人消費支出 (PCE) 価格指数に注目が集まる。6月PCE 価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコア指数が前月比+0.1%と5月分から横ばいが予想され、前年比では5月分の+2.6%から+2.5%に低下が見込まれている。予想通りの鈍化となれば、足もとで急速に高まった年内3回の利下げ期待が一段と高まることになり、株式市場の追い風となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは6月個人所得、同個人消費支出、同個人消費支出 (PCE) 価格指数、7月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、同1年先・5年先期待インフレ率確報値など。企業決算は寄り前にチャーター・コミュニケーション、ブリストルマイヤーズ、3Mなどが発表予定。(執筆:7月26日、14:00)