今晩は引き続き堅調か。昨日は注目された7月小売売上高が前月比+1.0%と予想の+0.3%を上回り、新規失業保険申請件数は22.7万件と予想の23.5万件を下回った。強い経済指標を受けて景気減速懸念が後退。ダウ平均は554.67ドル高(+1.39%)と大幅に3日続伸し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.61%高、2.34%高とともに大幅に6日続伸した。週初来ではダウ平均が2.70%高、S&P500が3.72%高、ナスダック総合が5.07%高となり、S&P500とナスダック総合の週間上昇率はともに昨年11月以来の大幅高ペースとなった。センチメントは大きく改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は7月23日以来の低水準となる15.23ポイントに低下した。
週末の取引となる今晩は、週初からの大幅高で利益確定売りが予想されるものの、火曜日の7月生産者物価指数(PPI)、水曜日の7月消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、インフレ鈍化傾向が確認されたことや、昨日の7月小売売上高が上振れし、景気減速懸念が後退した。センチメントの改善も追い風に堅調相場が期待できそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは7月住宅着工件数、8月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報値など。このほか、グールズビー米シカゴ連銀総裁の講演も予定されている。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:8月16日、14:00)