今晩はもみ合いか。昨日は中国のスタートアップ企業ディープシーク(DeepSeek)が低コストの大規模AIを構築したとのニュースを受けてエヌビディアなどのAIインフラ株が売られ、ハイテク株主体のナスダック総合が3.07%安と急落し、12月18日以来の下落率を記録した。S&P500も1.46%安となり、ともに大幅に2日続落した一方、ディフェンシブ株への資金シフトが追い風となりダウ平均が289.33ドル高(+0.65%)と反発した。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の14.85ポイントから17.90ポイントに上昇するなど、センチメントは大きく悪化した。
今晩の取引では前日のハイテク株の急落の反動高が期待されるものの、ディープシークのAIの性能やエヌビディアなど米国のAI関連株への影響を見極める展開が予想され、神経質な展開となりそうだ。発表が本格化した企業の第4四半期決算は、寄り前にゼネラルモーターズ(GM)、ボーイングなどが発表予定で、決算やガイダンスに要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは12月耐久財受注、1月消費者信頼感指数など。決算発表は寄り前にゼネラルモーターズ(GM)、ボーイング、アールティーエックス、引け後にF5ネットワークス、ボストン・プロパティーズなどが発表予定。(執筆:1月28日、14:00)