今晩は底堅い展開か。昨日は主要3指数がそろって上昇した。トランプ米大統領が相互関税の導入の意向を示したが、即時発効が見送られたことや、米1月生産者物価指数(PPI)の結果を受けて米10年債利回りが低下したことが支援となった。シスコシステムズがエヌビディア製のAIチップを使用したシステムを出荷し、エヌビディアが3%超上昇したことも相場を押し上げた。主要3指数は週初来で、ダウ平均が408.03ドル高(+0.92%)と反発ペースとなり、S&P500が1.48%高、ナスダック総合が2.16%高ともに3週ぶりの反発ペースとなった。センチメントも改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の16.54ポイントから水曜日に一時17.18ポイントまで上昇したが、昨日は15.10ポイントで終了した。
今晩は週末の取引となるが、トランプ関税へ警戒感が和らいだことや、センチメントの改善を背景に底堅い展開か。足もとで米10年債利回りが再び低下傾向となったことも株式相場の追い風となりそうだ。今晩の経済指標は寄り前に1月小売売上高が発表予定で、12月分の前月比+0.4%から1月は前月比横ばいが見込まれている。自動車を除く小売売上高も前月比+0.3%と12月の+0.4%から低下が見込まれており、弱い小売売上高を受けて米10年債利回りが低下となれば、米株の支援となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは1月小売売上高のほか、1月輸入物価、1月鉱工業生産など。決算発表は寄り前にモデルナが発表予定。(執筆:2月14日、14:00)