今晩は上値の重い展開か。昨日はトランプ関税が予想されたより厳しいものとなったことで、ショック安となった。トランプ米大統領は前日引け後、広範な国に対して一律10%の関税を課すとし、中国、日本、韓国、EUなどにそれ以上の高率関税を課すと表明したことで、貿易戦争激化や景気後退懸念が強まった。ダウ平均が1679.39ドル安(-3.98%)S&P500が4.84%安とともに2020年6月以来の大幅安を記録し、ナスダック総合は5.97%安と2020年3月以来の急落となった。S&P500は2月に付けた史上最高値からの下落率が12.17%となり、再び「調整相場」に突入し、ナスダック総合は最高値からの下落率17.96%に拡大した。小型株指数のラッセル2000は高値から21.79%安となり、「弱気相場」入りとなった。週初来ではダウ平均が2.50%安、S&P500が3.30%安となり、ナスダック総合は4.46%安となった。
今晩の取引ではトランプ関税による物価上昇懸念、景気後退懸念、貿易戦争激化懸念などが引き続き重しとなり上値の重い展開か。トランプ大統領は貿易交渉に応じるとし、交渉の余地はないとするホワイトハウス高官と矛盾する発言をしているものの、関税政策を巡る不透明感が引き続き嫌気されそうだ。経済指標では注目の米3月雇用統計が寄り前に発表予定で、非農業部門雇用者数や失業率などが注目される。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演も予定されており、景気見通しや利下げを巡る発言に要注目となる。
今晩の米経済指標は3月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)など。要人発言はパウエルFRB議長のほか、バーFRB理事、ウォラーFRB理事など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:4月4日、14:00)