今晩は底堅い展開か。昨日は週末に行われる米中の貿易協議への期待が続く中、米国と英国の貿易交渉が大枠で合意に至り、初めて貿易協議の具体的進展が見られたことで主要3指数がそろって続伸。週末の米中協議を巡っては、トランプ米大統領が「良い週末」を迎えると予想すると述べたことも貿易交渉進展期待を高めた。ダウ平均はトランプ発言を好感し、一時659ドル高まで上昇し、254.48ドル高(+0.62%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.58%高1.07%高で終了した。週初来ではS&P500が0.40%安、ナスダック総合が0.28%安とともに3週ぶりの反落ペースとなった一方、ダウ平均は0.12%高と小幅に3週続伸ペースとなった。
今晩は週末の取引となるが、週末にスイスで行われる米中貿易交渉の進展期待を背景に底堅い展開か。トランプ米大統領は4月2日に発表した「相互関税」をその後90日間延期するとしたが、中国に対しては145%の関税を据え置いた。トランプ米大統領は米中協議について「良い週末」になるだろうと楽観を示しており、関税率の大幅引き下げ期待などが引き続き米株の支援となりそうだ。
今晩は重要な米経済指標や企業決算の発表はないが、バー米連邦準備理事会(FRB)理事、クーグラーFRB理事、ウォラーFRB理事、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁、グールズビー米シカゴ連銀総裁、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁などFRB高官の講演などが多数予定されている。(執筆:5月9日、14:00)