今晩は底堅い展開か。昨日は貿易交渉で米中首脳が週内に直接対話を行うことへの期待が引き続き支援となる中、業績好調見通しを背景にエヌビディアなどの半導体株が上昇したことや、4月JOLTS求人件数が予想以上に増加したことで景気減速懸念が和らいだことなどで主要3指数がそろって上昇。ダウ平均が214.16ドル高(+0.51%)と4営業日続伸し、S&P500が0.58%高、ナスダック総合が0.81%高とともに2日続伸した。センチメントは引き続き改善し、投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の18.36ポイントから17.69ポイントに低下した。
今晩は週内の米中首脳の直接対話予定が引き続き支援となることが期待されることやセンチメントの改善を背景に底堅い展開か。ただ、ダウ平均が4日続伸し、S&P500とナスダック総合も2日続伸となったことで、上値では利益確定売り圧力も強まりそうだ。今週は金曜日発表の米5月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)に注目が集まるが、今晩も雇用統計の前哨戦となる5月ADP民間部門雇用者数が発表されるほか、5月ISM非製造業PMIの発表もあり、指標結果やそれを受けた米長期債利回りの動向にも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは5月ADP民間部門雇用者数、5月ISM非製造業PMIのほか、MBA住宅ローン申請指数、5月S&Pグローバルサービス業PMI確定値・総合PMI確定値、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。企業決算は寄り前にダラー・ツリーが発表予定。(執筆:6月4日、14:00)