今晩は上値の重い展開か。昨日は祝日で休場だったが、水曜日の取引では米連邦公開市場委員会(FOMC)でスタグフレーションの可能性が示唆されたことや、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が早期利下げに慎重な姿勢を改めて示したことなどが相場の重しとなった。ハイテク株主体のナスダック総合が0.13%高と小幅に反発した一方、ダウ平均が44.14ドル安(-0.10%)と小幅に2日続落し、S&P500は0.03%安とほぼ横ばいで終了した。週初来ではダウ平均が0.06%安と小幅に2週続落ペースとなり、 S&P500が0.07%高、ナスダック総合が0.72%高とともに反発ペースとなった。
今晩は休場明けの週末の取引となるが、イスラエルとイランの紛争や、米国の直接武力関与などへの警戒感から上値の重い展開か。トランプ大統領は米国の参戦について2週間以内に結論を出すとしており、中東情勢の激化懸念からリスク回避姿勢が強まりそうだ。足もとの景気動向を巡り6月フィラデルフィア連銀業況指数や5月景気先行指数にも要注目。FOMCではタグフレーションの可能性が示唆され、経済指標が予想以上の悪化となれば景気後退懸念が強まることが警戒される。
今晩の米経済指標・イベントは6月フィラデルフィア連銀業況指数、5月景気先行指数など。企業決算は寄り前にダーデン・レストランツ、カーマックス、クローガー、アクセンチュアが発表予定。(執筆:6月20日、14:00)