今晩は堅調か。昨日は米国が週末にイランの核施設に空爆を行い、イランがこれに対して報復を行ったものの、イランの報復が抑制的と受けとめられたことや、原油相場が急反落したことも追い風となり主要3指数がそろって上昇。ダウ平均が374.96ドル高(+0.89%)と2営業日続伸し、S&P500も0.96%高と4営業日ぶりに反発。ナスダック総合も0.94%高と反発した。引け後にはトランプ大統領がイスラエルとイランが停戦で合意したとし、停戦期限を表明した。
今晩の取引ではトランプ大統領の停戦合意表明を受けて、実際にイランとイスラエルが停戦合意に至るか否かが注目されるが、停戦合意となれば中東情勢の緊張緩和や原油価格の下落が相場の押し上げ要因となりそうだ。利下げ見通しを巡っては、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言にも要注目となる、先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では早期利下げを否定する内容だったが、金曜日にウォラーFRB理事が、月曜日にボウマンFRB副議長が7月利下げの可能性に言及した。トランプ米大統領も早期利下げについてパウエルFRB議長に圧力をかけており、今晩の米下院金融サービス委員会でのパウエルFRB議長証言に注目が集まる。
今晩の米経済指標・イベントはパウエルFRB議長議会証言のほか、4月S&Pケースシラー住宅価格指数、6月消費者信頼感指数など。企業決算は寄り前にカーニバル、引け後にフェデックスが発表予定。(執筆:6月24日、14:00)