今晩は底堅い展開か。昨日はイランとイスラエルが停戦合意を順守するとの見方が強まったことや、原油価格が大幅に続落したことが好感され主要3指数がそろって上昇。ダウ平均が507.24ドル高(+1.19%)と大幅に3営業日続伸し、S&P500が1.11%高、ナスダック総合が1.43%高とともに2日続伸した。S&P500は取引時間中の史上最高値まで0.74%に迫り、終値でも最高値まで0.85%に迫った。時価総額上位100銘柄で構成されるナスダック100指数は1.53%高の22190.52ポイントで終了し、4カ月ぶりに終値の過去最高値を更新した。
今晩の取引ではイランとイスラエルが停戦合意を順守していることで、中東の地政学リスクへの警戒感の緩和を背景に底堅い展開か。ただ、ナスダック100指数が終値の最高値を4カ月ぶりに更新したことや、S&P500も史上最高値まで1%未満に接近したことで、高値警戒感が強まることも予想される。金融政策の見通しを巡っては、前日の下院に続いて上院でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言が予定されており、引き続き利下げを巡る発言が注目される。
今晩の米経済指標・イベントはパウエルFRB議長議会証言(米上院銀行委員会)のほか、MBA住宅ローン申請指数、5月新築住宅販売件数など。企業決算は寄り前にペイチェックス、ゼネラル・ミルズ、引け後にマイクロン・テクノロジーが発表予定。(執筆:6月25日、14:00)