今晩は底堅い展開か。昨日は中東情勢への警戒感が和らぐ中、半導体株を中心にハイテク株が上昇し、ナスダック総合が0.31%高と3日続伸した。時価総額上位100銘柄で構成されるナスダック100指数は0.21%高と3日続伸し、前日に続いて終値の過去最高値を更新した。一方、前日まで3日続伸したダウ平均は106.59ドル安(-0.25%)と反落し、史上最高値まで1%未満に迫ったS&P500がほぼ横ばいで終了した。センチメントは引き続き改善し、投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の17.48ポイントから16.76ポイントに低下し、2月20日以来の低水準となった。
今晩の取引では中東の地政学リスクへの警戒感の後退やセンチメントの改善を背景に底堅い展開か。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が今週の議会証言で年内の利下げに言及したことや、ウォラーFRBなどの金融当局者が7月利下げの可能性に言及し、CMEのフェドウォッチ・ツールの7月利下げ確率が25%に上昇するなど早期利下げ期待の高まりも株価の支援となりそうだ。経済指標では1-3月期国内総生産(GDP)確報値や新規失業保険申請件数が発表予定で、強すぎず弱すぎない結果となれば、S&P500の過去最高値更新も期待できそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは1-3月期国内総生産(GDP)確報値、新規失業保険申請件数、5月耐久財受注、5月シカゴ連銀全米活動指数など。企業決算は寄り前にマコーミック、引け後にナイキが発表予定。(執筆:6月26日、14:00)