今晩はもみ合いか。昨日はカナダがデジタルサービス税を撤回したことで米国とカナダの貿易交渉進展期待が高まったことなどを追い風に主要3指数がそろって上昇。ダウ平均が275.5ドル高(+0.63%)、S&P500が0.52%高とともに3営業日続伸し、ナスダック総合は0.47%高と6営業日続伸した。S&P500とナスダック総合はともに連日で取引時間中と終値の史上最高値を更新した。6月月間ではダウ平均が4.32%高、S&P500が4.96%高とともに2カ月続伸し、ナスダック総合は6.57%高と3カ月続伸した。第2四半期ではダウ平均が4.98%高、S&P500が10.57%高、ナスダック総合が17.75%高となった。
今晩は第3四半期入りとなるが、地政学リスクの後退や貿易交渉の進展期待などを背景に底堅い展開か。一方、S&P500とナスダック総合が史上最高値を連日で更新したことで、上値では高値警戒感も強まりそうだ。今週は金曜日が独立記念日の祝日で休場となるが、木曜日には6月雇用統計が発表され、足もとの景気動向や年内の利下げ見通しを巡り非農業部門雇用者数や失業率、平均賃金が注目される。今晩も6月ISM製造業PMIや5月JOLTS求人件数などが発表予定で、景況感や雇用情勢などをにらんだ神経質な展開となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは6月ISM製造業PMI、5月JOLTS求人件数のほか、6月S&Pグローバル製造業PMI確定値、5月建設支出など。欧州時間ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がECBフォーラムのパネルディスカッションに参加する。企業決算は引け後にコンステレーション・ブランズが発表予定。(執筆:7月1日、14:00)