今晩は貿易交渉の進展や経済指標に注目。第3四半期入りした昨日は第2四半期に相場上昇をけん引したハイテク株に利益確定売りが強まった一方、ヘルスケアや生活必需品株などの同期間に大きくアンダーパフォームした銘柄が買われた。ユナイテッドヘルスやアムジェンが大幅高となり、ダウ平均が400.17ドル高(+0.91%)と4営業日続伸した一方、S&P500は0.11%安と4営業日ぶりに小幅反落。ハイテク株主体のナスダック総合は0.82%安と7営業日ぶりに反落した。6月ISM製造業PMIや5月JOLTS求人件数が予想を上回る強い結果となり、米10年債利回りは前日の4.226%から4.2455%に上昇した。
今晩の取引では貿易交渉の進展や経済指標をにらんでもみ合う展開か。トランプ米大統領の「相互関税」の90日間の猶予期限が来週9日に迫る中、主要貿易相手国との交渉の進捗が注目される。経済指標では、翌木曜日の6月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)の発表を控え、前哨戦となる6月ADP民間部門雇用者数が注目される。ADP民間部門雇用者数の市場予想は9.5万人増と5月の3.7万人増から増加が見込まれており、予想通りの結果となれば翌日の非農業部門雇用者数の好調期待が高まりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは6月ADP民間部門雇用者数のほか、MBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:7月2日、14:00)