今晩は小売売上高とトラベラーズなどの決算発表に注目。昨日はトランプ米大統領がパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の解任を示唆したことで下落する場面もあったが、その後、大統領が解任の可能性を否定したことで買い直された。米6月生産者物価指数(PPI)が予想を下回る伸びとなり、米10年債利回りが低下したことや、利下げ期待がやや高まったことも支援となった。ダウ平均が231.49ドル高(+0.53%)、S&P500が0.32%高とともに反発し、ナスダック総合は0.25%高と3日続伸し、3日連続で終値の最高値を更新した。
今晩の取引ではナスダック総合が連日で最高値を更新し、S&P500も最高値圏にあることで高値警戒感が強まることが予想されるが、経済指標や決算発表をにらんだ神経質な展開となりそうだ。経済指標は寄り前に新規失業保険申請件数や6月小売売上高が発表予定で、弱い結果となれば景気減速懸念が強まることになる一方、利下げ期待が高まることになり、指標結果を受けた市場の反応が注目される。企業決算は寄り前にトラベラーズ・カンパニーズ、ペプシコ、GEエアロスペース、アボット・ラボラトリーズ、USバンコープなどが発表予定で、関税の影響が警戒されるなか、決算結果や発表される業績見通しに要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、6月小売売上高のほか、6月輸入物価、7月NAHB住宅市場指数など。企業決算は寄り前にトラベラーズ・カンパニーズ、ペプシコ、GEエアロスペース、アボット・ラボラトリーズ、USバンコープ、引け後にネットフリックスなどが発表予定。(執筆:7月17日、14:00)