今晩は底堅い展開か。昨日は新規失業保険申請件数や6月小売売上高などが強い結果となり景気減速懸念が和らいだことや、企業決算発表がおおむね良好だったことでセンチメントが一段と改善。ダウ平均が229.71ドル高(+0.52%)、S&P500が0.54%高となり、ともに2日続伸した。ハイテク株主体のナスダック総合は0.74%高と4日続伸した。S&P500とナスダック総合はともに取引時間中の史上最高値を更新し、終値ではS&P500が今年9回目の最高値更新となり、ナスダック総合は10回目の最高値更新を記録した。週初来ではダウ平均が0.25%高、S&P500が0.60%高、ナスダック総合が1.45%高とともに反発ペースとなった。引け後の動きではネットフリックスが予想を上回る決算を発表し、通期売上高見通しを引き上げたものの、株価は時間外で2%近く下落した。
今晩は週末の取引となるが、総じて良好な第2四半期決算や経済指標を背景にセンチメントが改善しており、底堅い展開が期待できそうだ。経済指標では足もとの景況感を巡り、7月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が注目されるほか、利下げ見通しを巡り、ミシガン大が併せて発表する同1年先・5年先期待インフレ率速報値にも要注目となる。6月分の期待インフレ率は1年先が5.0%、5年先が4.0%だったが、7月分が前月から低下すれば利下げ期待の高まりが相場の支援となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは7月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同期待インフレ率速報値のほか6月建設許可件数、6月住宅着工件数など。企業決算は寄り前にSLB、アメリカン・エキスプレス、引け後にチャールズ・シュワブ、スリーエムなどが発表予定。(執筆:7月18日、14:00)