今晩は金融政策決定会合に注目。昨日は中国との貿易交渉を巡る不透明感が強まったことや、ボーイングやユナイテッドヘルスなど決算発表銘柄の下落が重しとなりダウ平均が204.57ドル安(-0.46%)と2日続落した。S&P500とナスダック総合は朝方に取引時間中の史上最高値を更新したものの、S&P500が0.30%安と7営業日ぶりに反落し、ナスダック総合も0.38%安と5営業日ぶりに反落した。
今晩の取引では先行きの利下げ見通しを巡り、取引時間午後に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる。今会合では政策金利の据え置きがほぼ確実視されているが、CMEのフェドウォッチ・ツールの9月FOMCでの利下げ確率は65%と、市場では9月利下げ期待が高まっている。声明文や会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見で9月利下げを支持する内容となれば好感されるが、利下げに消極的なハト派的内容となれば失望感が強まることが警戒される。このほか、金曜日の7月雇用統計の前哨戦となる7月ADP民間部門雇用者数や、4-6月期国内総生産(GDP)速報値の発表もあり、労働市場や景気動向にも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントはFOMC結果公表、パウエルFRB議長記者会見のほか、MBA住宅ローン申請指数、7月ADP民間部門雇用者数、4-6月期国内総生産(GDP)速報値、6月中古住宅販売仮契約指数など。企業決算は寄り前にヒューマナ、アルトリア、ガーミン、クラフト・ハインツ、GEヘルスケア、ハーシー、ブンゲ、引け後にメタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、クアルコム、ラム・リサーチ、フォード、イーベイなどS&P500採用の50銘柄以上が発表予定。(執筆:7月30日、14:00)