今週のNY市場は関税問題と第2四半期決算発表に注目。先週はダウ平均が1313.34ドル安(-2.92%)と反落し、S&P500が2.36%安、ナスダック総合が2.17%安とともに3週ぶりに反落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)で9月利下げ期待が後退したものの、マイクロソフトやメタ・プラットフォームズが好決算を発表したことで木曜日まで高安まちまちで推移したが、金曜日に発表された米7月雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を下回り、過去2カ月分の大幅に下方修正されたことに加え、7月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)も改善予想に反して悪化したことで関税による景気悪化懸念が強まった。トランプ米大統領が関税を回避するために積み替えられた製品には40%の関税を上乗せするとしたことで、関税問題も再び懸念材料となった。一方、金曜の経済指標の悪化で利下げ期待は再び強まった。CMEのフェドウォッチ・ツールの9月利下げ確率は木曜日の38%から金曜日に90%に上昇した。
今週は重要な経済イベントは少ないものの、中国などとの貿易交渉の行方に引き続き注目が集まるほか、高水準の発表が続く企業の第2四半期決算発表が焦点となりそうだ。中国との貿易交渉では、EVからデータセンターまで広範な産業で必要不可欠なレア・アースの輸出問題などがポイントで交渉の行方が注目される。第2四半期決算発表はハイテクのパランティア・テクノロジーズ、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)のほか、資本財のキャタピラー、消費関連のマクドナルド、ウォルト・ディズニーなどS&P500の約130銘柄が発表予定で、決算結果やガイダンスに注目が集まる。
今晩の米経済指標・イベントは、6月耐久財受注改定値、6月製造業新規受注など。企業決算は寄り前にタイソン・フーズ、引け後にサイモン・プロパティー、パランティア・テクノロジーズなどが発表予定。(執筆:8月4日、14:00)