今晩は上値の重い展開か。昨日は米7月消費者物価指数(CPI)がおおむね予想通りとなったことで、トランプ関税によるインフレ高進への警戒感が和らいだ。9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待の高まりを受けてダウ平均がダウ平均は483.52ドル高(+1.10%)、S&P500が1.13%高、ナスダック総合が1.39%高とそろって反発し、S&P500とナスダック総合はともに取引時間中と終値の史上最高値を更新した。センチメントは改善し、投資家の不安心理を示すVIX指数は14.73ポイントと、昨年12月24日以来の低水準となった。
今晩は利下げ期待の高まりやセンチメントの改善が引き続き相場の支援となることが期待される一方、S&P500とナスダック総合の最高値更新が続き、高値警戒感が意識されることや、翌日の7月生産者物価指数(PPI)の発表を控えた様子見が強まることも予想され、上値の重い展開か。昨日の7月CPIは予想を下回ったが、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前年比+3.1%と6月の+2.9%から上昇し、予想の+3.0%を上回った。木曜日の7月PPIが予想を上回る伸びとなれば利下げ期待が再び後退することになり、PPIの発表待ちの展開となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントはMBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫など。企業決算は引け後にシスコシステムズが発表予定。(執筆:8月13日、14:00)