今晩は米7月生産者物価指数(PPI)に注目。昨日は前日に発表された米7月消費者物価指数(CPI)がおおむね予想通りとなり、トランプ関税によるインフレ懸念が強まらなかったことや、スコット・べッセント財務長官が9月米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利下げが実施できるとの見通しを示したことなどで利下げ期待が強まった。米10年債利回りが低下したことも追い風に、ダウ平均が463.66ドル高(+1.04%)、S&P500が0.32%高、ナスダック総合が0.14%高と主要3指数がそろって2日続伸。S&P500とナスダック総合はともに連日で取引時間中と終値の史上最高値を更新した。
今晩は年内の利下げ見通しを巡り、寄り前に発表される米7月生産者物価指数(PPI)に注目が集まる。火曜日の7月CPIやベッセント財務長官の発言を受けてCMEのフェドウォッチの9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が96%に上昇した。年内2回(0.50%)の確率は94%に上昇し、年内3回(0.75%)の利下げ確率も56%に上昇した。今晩の7月PPIは前年比+2.5%、前月比+0.2%の上昇が見込まれ、それぞれ6月分の+2.3%、0.0%から上昇が予想されているが、おおむね予想通りの結果となれば利下げ期待の継続が引き続き株式相場の支援となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは7月PPIのほか新規失業保険申請件数など。企業決算は寄り前にタペストリー、ディア、引け後にアプライド・マテリアルズなどが発表予定。(執筆:8月14日、14:00)