今晩はFOMC議事要旨と小売株の決算発表に注目。昨日は金曜日のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演を控えた様子見姿勢が強まる中、通期見通しを維持したホームデポが上昇した一方、エヌビディアを中心にハイテク株に利益確定売りが強まったことで主要3指数が高安まちまち。ダウ平均は取引時間中の史上最高値を更新後、10.45ドル高(+0.02%)とわずかながら反発して終了した一方、S&P500は0.59%安と3日続落。ナスダック総合も1.46%安と反落した。
今晩の取引ではジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演を控えた様子見継続が予想されるが、寄り前に発表されるロウズ・カンパニーズ、ターゲット、TJXカンパニーズなどの小売株の決算発表や取引時間午後に公表される7月29-30日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が焦点となりそうだ。昨日発表のホームデポは通期見通しを維持したことが好感され3%超上昇したが、今晩の決算発表でも個人消費の堅調を示す結果となれば安心感が広がりそうだ。政策金利が据え置かれた7月FOMCでは、投票権を持つウォーラーFRB理事とボウマンFRB理事が反対票を投じており、議事要旨で議論の内容に要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントはFOMC議事要旨のほか、MBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫、米20年債入札など。このほか、ウォラーFRB理事、ボスティック米アトランタ連銀総裁の講演も予定されている。企業決算は寄り前にアナログ・デバイセズ、ロウズ・カンパニーズ、ターゲット、TJXカンパニーズ 、エスティ・ローダー、引け後にノードソンなどが発表予定。(執筆:8月20日、14:00)