今晩はウォルマートの決算や経済指標に注目。昨日は金曜日のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演を控えた様子見姿勢が強まる中、ダウ平均が16.04ドル高(+0.04%)とわずかに上昇し、2日続伸となった一方、ハイテク株を中心に利益確定売りが続いたことでS&P500が0.24%安と4営業日続落し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.67%安と2日続落となった。決算を発表した小売大手はTJXカンパニーズやロウズが上昇した一方、ターゲットが大幅安と高安まちまちだった。公表された7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では労働市場の下振れリスクを理由にウォーラーFRB理事とボウマンFRB副議長が利下げを支持したことが明らかになったが、多くのメンバーがインフレ懸念を理由に政策金利の据え置きを支持したことが明らかになった。
今晩の取引ではジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演を控えた様子見継続が予想されるが、ウォルマートなどの決算発表や新規失業保険申請件数、7月中古住宅販売件数などの経済指標をにらんだ神経質な展開となりそうだ。パウエルFRB議長講演を前にハイテク大手には利益確定売りが続いており、下落トレンドが一服するか否かにも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、8月S&P製造業・サービス業PMI速報値、7月中古住宅販売件数、7月景気先行指数など。企業決算は寄り前にウォルマート、引け後にロス・ストアーズ、インテュイットなどが発表予定。(執筆:8月21日、14:00)