今晩は上値の重い展開か。昨日は先週末の大幅高の反動で幅広い銘柄に利益確定売りが強まった。先週末に8カ月ぶりに終値の最高値を更新したダウ平均は349.27ドル安(-0.77%)と反落し、S&P500も0.43%安と反落。ハイテク株主体のナスダック総合はエヌビディアが上昇したことで一時0.35%高まで上昇したものの、0.22%安と反落して終了した。引け後の動きではトランプ米大統領がクック米連邦準備理事会(FRB)理事を解任したと自身のSNSに投稿したが、クックFRB理事は辞任しないと明言したとワシントンポスト紙が報じた。
今晩の取引では水曜日引け後のエヌビディアの決算発表や金曜日の7月個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控えて様子見姿勢が強まることが予想されるが、トランプ米大統領のクックFRB理事解任発言を受けてFRBの独立性が懸念されることも相場の重しとなりそうだ。7月耐久財受注、8月消費者信頼感指数などの経済指標をにらんだ神経質な展開が予想される。
今晩の米経済指標・イベントは7月耐久財受注、8月消費者信頼感指数のほか、6月S&Pケースシラー住宅価格指数、8月リッチモンド連銀製造業総合指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:8月26日、14:00)