今晩はハイテク株を中心に上値の重い展開か。昨日は引け後のエヌビディアの決算発表への期待は金利の低下傾向などを追い風に主要3指数がそろって上昇。ダウ平均が147.16ドル高(+0.32%)、S&P500が0.24%高、ナスダック総合が0.21%高と、そろって2日続伸した。S&P500は8営業日ぶりに取引時間中の史上最高値を更新し、終値では9営業日ぶりに最高値を更新した。8月月初来ではダウ平均が3.25%、S&P500が2.24%高、ナスダック総合が2.21%高となり、ともに4カ月続伸ペースとなった。引け後に決算を発表したエヌビディアは5-7月期の売上高と利益が予想を上回ったものの、データセンター売上高が予想に届かなかったことをきっかけに利益確定売りに押され、株価は時間外で3%超下落した。
今晩の取引ではエヌビディアの下落が見込まれ、ハイテク株を中心に上値の重い展開か。エヌビディアの下落を受けて、アドバンスト・マイクロ・デバイセズやブロードコムなども時間外で下落しており、半導体株の軟調が予想される。経済指標では、翌金曜日に米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する7月個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控えており、様子見姿勢も強まりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは4-6月期国内総生産(GDP)改定値、新規失業保険申請件数、7月中古住宅販売仮契約指数など。企業決算は寄り前にブラウン・フォーマン、ベストバイ、ダラー・ゼネラル、引け後にデル・テクノロジーズ、アルタ・ビューティーなどが発表予定。(執筆:8月28日、14:00)