今晩は7月個人消費支出(PCE)価格指数に注目。昨日はエヌビディアの決算が見直され、AIラリーの継続期待が強まったほか、4-6月期国内総生産(GDP)改定値が上方修正され、予想を上回ったことも好感された。ダウ平均は71.67ドル高(+0.16%)と3日続伸し、4営業日ぶりに終値の最高値を更新。S&P500も0.32%高と3日続伸し、終値で初めて6500ポイントを突破。前日に続いて取引時間中の史上最高値も更新した。ナスダック総合も0.53%高と3日続伸し、終値の最高値まで0.04%に迫った。
週初来ではダウ平均が0.01%高、S&P500が0.54%高、ナスダック総合が0.97%高とそろって上昇し、月初来ではダウ平均が3.41%高、S&P500が2.56%高、ナスダック総合が2.76%高とそろって4カ月続伸ペースとなった。
今晩は週末、月末の取引となるが、利下げ見通しを巡り寄り前に発表される7月個人消費支出(PCE)価格指数に注目が集まる。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する7月PCE価格指数は、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数が前月比+0.3%と前月から横ばいが見込まれ、前年比では+2.9%と前月の+2.8%から伸びの加速が予想されている。コアPCE価格指数がおおむね予想通りとなれば、9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が相場の支援となることが期待される一方、予想以上の伸びとなればインフレ高進による利下げ期待の後退が最高値圏で推移する米国株の重しとなることが警戒される。
今晩の米経済指標・イベントは7月個人消費支出(PCE)価格指数のほか、8月シカゴ地区購買部協会景気指数、8月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、同1年先・5年先期待インフレ率確報値など。主要な企業の決算発表はなし。来週月曜日はレーバーデーの祝日でNY市場が休場。(執筆:8月29日、14:00)