今晩はハイテク株を中心に堅調か。昨日は9月入りとなったが、高値警戒感が意識されたことや、米債利回りの上昇などが重しとなり主要3指数がそろって下落。ダウ平均が249.07ドル安(-0.55%)、S&P500が0.69%安、ナスダック総合が0.82%安と、そろって2営業日続落した。引け後の動きではアルファベットが時間外で約7%高。米連邦地裁がインターネット検索の独占禁止法違反問題で、ウェブ閲覧ソフト「クローム」の売却を求めなかったことが好感された。
今晩はアルファベットの大幅高が見込まれ、ハイテク株を中心に堅調か。今週は利下げ見通しを巡り金曜日に発表される8月雇用統計に注目が集まるが、今晩7月JOLTS求人件数や、7月製造業新規受注、米地区連銀経済報告(ベージュブック)の発表があり、足もとの雇用や景況感が注目される。昨日は財政悪化懸念などで米30年債利回りが一時5.0%の大台に迫り、米10年債利回りも先週末の4.226%から4.265%に上昇した。米債利回りの上昇は企業業績や住宅市場の重しとなるほか、将来の企業収益の現在価値の減少につながるため、債券市場の動向にも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは7月製造業新規受注、7月JOLTS求人件数、ベージュブックなど。企業決算は寄り前にキャンベルズ、ダラー・ツリー、引け後にヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)、セールスフォースなどが発表予定。(執筆:9月3日、14:00)