今晩はもみ合いか。昨日は7月JOLTS求人件数が予想以上に減少したことで景気悪化懸念が相場の重しとなったが、独占禁止法違反問題での司法判決を好感したアルファベットが急伸し、アップルも大幅高となりハイテク株の上昇をけん引した。ダウ平均が24.58ドル安(-0.05%)とわずかながら3営業日続落した一方、S&P500が0.51%高、ナスダック総合が1.02%高とともに3営業日ぶりに反発した。
今晩の取引ではアルファベットを中心にハイテク・ジャイアントの堅調持続が期待されるものの、週末金曜日の8月雇用統計の発表を控え、引き続き雇用関連指標に注目する展開か。寄り前に発表される8月ADP民間部門雇用者数の市場予想は7.5万人と、7月分の10.4万から減少が見込まれ、週間新規失業保険申請件数は23.0万件と前週発表分の22.9万件からほぼ横ばいが予想されている。昨日のJOLTS求人件数に続いて、ADP民間部門雇用者数や新規失業保険申請件数が弱い結果となれば、翌日の雇用統計の下振れ懸念が相場の重しとなりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは8月ADP民間部門雇用者数、新規失業保険申請件数のほか、8月ISM非製造業総合指数(PMI)、8月S&Pグローバル・サービス業・総合PMI確定値など。企業決算は引け後にルルレモン・アスレティカ、コパート、ブロードコムなどが発表予定。(執筆:9月4日、14:00)