NY見通し-利下げ見通しを巡り8月消費者物価指数(CPI)に注目

NY見通し-利下げ見通しを巡り8月消費者物価指数(CPI)に注目

 今晩は米8月消費者物価指数(CPI)に注目。昨日は米8月生産者物価指数(PPI)が予想に反して減速し利下げ期待が高まったことや、AI需要の高まりを背景にオラクルが36%高と急騰したことでS&P500が0.30%高、ナスダック総合が0.03%高と3日続伸し、ともに取引時間中と終値の史上最高値を更新した。一方、ダウ平均はアップル株の下落などが重しとなり220.42ドル安(-0.48%)と3日ぶりに反落した。米8月PPIは前月比-0.1%と予想の+0.3%に反して低下し、前年比でも+2.6%と予想の+3.3%を下回った。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPPIも前月比-0.1%と予想の+0.3%に反して減速し、前年比では+2.8%と予想の+3.5%を下回った。

 

 今晩の取引では利下げ見通しを巡り引き続き物価指標に注目が集まる。昨日の8月PPIが予想を下回る結果となり、9月16-17日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が続いた。CMEのフェドウォッチ・ツールでは9月FOMCでの0.50%(2回分)の利下げ確率が前日の7%から8%に上昇し、0.25%の利下げ確率が92%となった。今晩の米8月CPIの市場予想は前月比+0.3%、前年比+2.9%とそれぞれ前月の+0.2%、+2.7%から上昇が見込まれており、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前月比+0.3%、前年比+3.1%とともに前月から横ばいが見込まれている。足もとでは労働市場の悪化により利下げ期待が高まったほか、昨日のPPIを受けてインフレ懸念も後退しており、今晩のCPIを予想並みの伸びとなれば利下げ期待が引き続き米国株の支援となることが期待される。

 

 今晩の米経済指標・イベントは8月CPIのほか、新規失業保険申請件数、米30年債入札、8月財政収支など。企業決算は寄り前にクローガー、引け後にアドビが発表予定。(執筆:9月11日、14:00)

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