今晩は神経質な展開か。昨日は政府機関の一部閉鎖の可能性が意識されたものの、エヌビディアやマイクロン・テクノロジーなどのAI関連株の上昇などが相場をけん引。ダウ平均が68.78ドル高(+0.15%)、S&P500が0.26%高、ナスダック総合が0.48%高と、主要3指数がそろって2営業日続伸した。9月の取引を1日残し、9月月初来ではダウ平均が1.69%高、S&P500が3.11%高とともに5カ月続伸ペースとなり、ナスダック総合は5.29%高と6カ月続伸ペースとなった。四半期ベースでは、ダウ平均が5.04%高、S&P500が7.35%高、ナスダック総合が10.91%高と、そろって大幅に2四半期続伸ペースとなった。
今晩は政府機関の閉鎖問題や経済指標をにらんだ神経質な展開か。主要3指数が最高値圏で推移する中、月末、四半期末の取引となることで、大きく上昇した銘柄の持ち高調整売りが上値圧迫要因となることが予想されるが、政府予算が月末に期限を迎えることで、政府機関一部閉鎖の可能性に引き続き要注目となる。29日は与野党のトップがホワイトハウスでトランプ米大統領と協議を行ったが、終了後、バンス副大統領は「我々は政府閉鎖に向かっている」と発言した。政府機関の一部閉鎖となれば、週末に予定される米9月雇用統計の発表が延期されることになり、経済指標の非公表による不確実性の高まりが相場の重しとなることが警戒される。経済指標では雇用を巡り8月JOLTS求人件数が注目されるほか、消費者センチメントを巡り、9月消費者信頼感指数にも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは8月JOLTS求人件数、9月消費者信頼感指数のほか、7月月次住宅価格、7月S&Pケースシラー住宅価格指数、9月シカゴ地区購買部協会景気指数など。企業決算は寄り前にペイチェックス、ラム・ウェストン、引け後にナイキが発表予定。(執筆:9月30日、14:00)