今晩は政府機関一部閉鎖が重しか。昨日は政府機関の一部閉鎖の可能性などが意識され寄り付きから軟調に推移したが、エヌビディアや薬品のメルク、ファイザー、イーライリリーが軒並み大幅高となり、取引終盤に上昇した。ダウ平均が81.82ドル高(+0.18%)、S&P500が0.41%高、ナスダック総合が0.30%高と主要3指数がそろって3営業日続伸。ダウ平均は9月22日以来、6営業日ぶりに終値の過去最高値を更新した。9月月間ではダウ平均が1.87%高、S&P500が3.53%高とともに5カ月続伸し、ナスダック総合は5.61%高と6カ月続伸。年初来ではダウ平均が9.06%高、S&P500が13.72%高、ナスダック総合が17.34%高となった。
引け後の動きでは予想を上回る決算を発表したナイキが時間外で4%超上昇した。また、連邦予算を巡っては与野党対立でつなぎ予算が成立せず、日本時間1日午後1時に予算が失効。米国時間1日朝から政府機関の一部が閉鎖することになった。
今晩は連邦予算が失効し、政府機関の一部閉鎖となったことが相場の重しとなりそうだ。金曜日に米労働省が発表する9月雇用統計は発表されないことになるほか、閉鎖が長期化した場合は、来週の9月消費者物価指数(CPI)や卸売物価指数(PPI)の発表も延期されることになる。10月28-29日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、判断材料不足による不透明感の高まりが嫌気されそうだ。今晩は、9月ADP民間部門雇用者数や9月ISM製造業PMIの発表もあり、足もとの雇用や製造業の景況感にも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは9月ADP民間部門雇用者数、9月ISM製造業PMIのほかMBA住宅ローン申請指数、9月S&Pグローバル製造業PMI確定値、EIA週間原油在庫など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:10月1日、14:00)