今晩はもみ合いか。昨日は政府機関が一部閉鎖となったことが嫌気され下落してスタートしたものの、政府機関閉鎖が短期間で済むとの期待や、野党民主党が要求する医療保険税額控除の延長期待を背景にアムジェン、メルク、ファイザーなどの薬品株が軒並み大幅高となったことが相場を押し上げた。政府閉鎖で金曜日の9月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金など)が発表されないことになる中、9月ADP民間部門雇用者数が増加予想に反して減少したことで、利下げ見通しが強まったことも追い風となった。主要3指数はそろって下落してスタートしたものの、ダウ平均が43.21ドル高(+0.09%)、S&P500が0.34%高、ナスダック総合が0.42%高とそろって4営業日続伸して終了。ダウ平均は連日で終値の最高値を更新し、S&P500は6営業日ぶりに取引時間中の史上最高値を更新し、終値で初めて6700ポイントを上回った。
今晩は9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が引き続き相場の支援となることが期待される一方、政府機関閉鎖の長期化懸念や主要3指数が史上最高値圏で推移しバリュエーションの高さへの警戒感などで上値も重い展開か。政府閉鎖により金曜日の9月雇用統計の発表が延期されるほか、今晩予定されている新規失業保険申請件数や8月製造業新規受注などの経済指標も発表されない見込みで、材料不足も投資家の様子見姿勢を強めそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは9月チャレンジャー企業人員削減数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:10月2日、14:00)