今晩は上値の重い展開か。昨日はAI関連株が上昇したほか、デルタ・エアラインズ、ペプシコなどの好決算発表銘柄の上昇を受けて小高くスタートしたものの、高値警戒感の強まりや、政府機関の一部閉鎖が9日目に入り、経済への影響が懸念されたことで終盤は売りが優勢となった。ダウ平均が243.36ドル安(-0.52%)と4日続落し、S&P500とナスダック総合はともに取引時間中の史上最高値を更新したが、それぞれ0.28%安、0.08%安と反落して終了した。週初来ではダウ平均が0.86%安と反落ペースとなった一方、S&P500が0.29%高、ナスダック総合が1.07%高とともに2週続伸ペースとなった。
今晩は主要3指数が最高値圏で推移していることで高値警戒感が意識されることや、政府機関閉鎖の長期化による経済活動への悪影響などが懸念され上値の重い展開か。週末の取引となることで上昇モメンタムが復活したAI関連株にも利益確定売りが強まりそうだ。経済指標では10月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報値の発表が予定され、消費者のセンチメントやインフレ見通しにも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは10月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報値など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:10月10日、14:00)