今晩は決算発表や要人発言に注目。昨日はトランプ米大統領のSNS投稿を受けて先週金曜日に強まった対中関税大幅引き上げへの警戒感が和らいだことで買い戻しが優勢となった。オープンAIとの提携が好感されたブロードコムが10%近く上昇し、エヌビディア、オラクルなどのAI関連株も軒並み大幅高となったことも相場を押し上げた。ダウ平均が587.98ドル高(+1.29%)と6営業日ぶりに大幅反発し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.56%高、2.21%高とともに3営業日ぶりに大幅反発。S&P500とナスダック総合はともに5月27日以来の大幅高を記録した。
今晩は前日の大幅高の反動や、政府機関の閉鎖が長期化していることなどで上値の重い展開が予想されるが、発表が本格的にスタートした企業の第3四半期決算が焦点となりそうだ。今晩は寄り前にシティグループ、ゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴなどの大手金融機関のほか、ドミノ・ピザ、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどが発表予定で、決算実績やガイダンスが注目される。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長やボウマンFRB副議長などの講演も多数予定されており、利下げを巡る要人発言にも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは9月NFIB中小企業楽観度指数など。要人発言はパウエルFRB議長、ボウマンFRB副議長、ウォラーFRB理事、コリンズ米ボストン連銀総裁など。(執筆:10月14日、14:00)